まんが日記(その25) 「アオイホノオ」 -2-
この物語は、フィクションである。
時は、1980年代の初め
たこ焼きにうるさい街
大阪の一角
その頃
日本の
漫画・アニメ業界は
新たな局面を迎えようとしていた。
「くっふふふふふふ。」
「甘いぜ!」
「甘くなってきている!」
「漫画業界全体が甘くなってきている!」
−−−−−
この若者、大阪府にある
大作家(おおさっか)芸術大学
映像計画学科に
所属の一回生
名を
焔 燃(ホノオ モユル)といった!
TV・映画・アニメの講義を受けながら
近い将来ひとかどの
漫画家になってやると
ひそかにもくろんでいる18歳なのであった。
(※単行本1巻より抜粋)
しかし、野望だけでなにも具体的に行動をおこさない
夢多き、空回りの青春
しつこく言っておきますと
「この物語は、フィクションです」
ですが、かなりの方が実名で出てきます
同じ大学
主人公が読んでいるまんが家
・・・・・
まるで自叙伝な、このまんが
”漫画業界全体が甘くなってきている!”
”絵のド下手な新人が堂々と人気連載を執る時代が始まった!”
”あだち充、いまひとつ人気が出んな____かわいそうなあだち充・・・・____よし俺だけは認めてやろう!!”
”高橋留美子、俺だけは認めてやろう!!____ファンレターでも出すかな!!____頑張れ・・・・って!きっとよろこぶぞ!!”
などの発言
かなり業界にケンカを売ってます
作者より、若い私は
まだなにも考えずに、まんがを読んでいた時代ですが
まんがに、ハマリはじめた時期でもあります
新しい才能ある、若いまんが家が多く出てきた時代です
若いというだけで何の根拠もなく
自分は、まんが家(アニメーター)で成功すると思いこんでいる
だけで、行動をおこさない主人公に
青臭さを感じて、ムカついたりしますが
空回りさが面白く
将来人気まんが家になっていく作者の大学時代
素人だからこそ、言える当時のまんが界批評が
懐かしく、楽しいです
2巻は、すこし大学生活(恋愛?片恋?)の方に寄りですが
愛のパワーは、プラスの時も、マイナスの時も
行動する為の、燃料となるんですね
ちなみに、掲載誌『ヤングサンデー』休刊につき
△△△*^-^)△ねこまんが工房♪♪△△△