まんが日記(その25) 「アオイホノオ」 -2-

アオイホノオ 2 (少年サンデーコミックススペシャル)

タイトル
アオイホノオ
巻数
作者
島本和彦
掲載誌
週刊ヤングサンデー
出版社
小学館
発行日
2009/05/11


この物語は、フィクションである。


  時は、1980年代の初め

  たこ焼きにうるさい街

  大阪の一角


  その頃

  日本の

  漫画・アニメ業界は

  新たな局面を迎えようとしていた。


   「くっふふふふふふ。」

   「甘いぜ!」

   「甘くなってきている!」

   「漫画業界全体が甘くなってきている!」


−−−−−


  この若者、大阪府にある

  大作家(おおさっか)芸術大学

  映像計画学科に

  所属の一回生

  名を

  焔 燃(ホノオ モユル)といった!


  TV・映画・アニメの講義を受けながら

  近い将来ひとかどの

  漫画家になってやると

  ひそかにもくろんでいる18歳なのであった。

(※単行本1巻より抜粋)



しかし、野望だけでなにも具体的に行動をおこさない

夢多き、空回りの青春


島本和彦版『まんが道』!

しつこく言っておきますと

「この物語は、フィクションです」


ですが、かなりの方が実名で出てきます


同じ大学

庵野秀明wikipedia:庵野秀明

山賀博之wikipedia:山賀博之

南雅彦wikipedia:南雅彦

矢野健太郎wikipedia:矢野健太郎 (漫画家)


主人公が読んでいるまんが家

あだち充

高橋留美子

細野不二彦

石森章太郎石ノ森章太郎

永井豪

松本零士

新谷かおる

・・・・・


まるで自叙伝な、このまんが


”漫画業界全体が甘くなってきている!”


”絵のド下手な新人が堂々と人気連載を執る時代が始まった!”


あだち充、いまひとつ人気が出んな____かわいそうなあだち充・・・・____よし俺だけは認めてやろう!!”


高橋留美子、俺だけは認めてやろう!!____ファンレターでも出すかな!!____頑張れ・・・・って!きっとよろこぶぞ!!”


などの発言

かなり業界にケンカを売ってます



作者より、若い私は

まだなにも考えずに、まんがを読んでいた時代ですが

まんがに、ハマリはじめた時期でもあります

新しい才能ある、若いまんが家が多く出てきた時代です


若いというだけで何の根拠もなく

自分は、まんが家(アニメーター)で成功すると思いこんでいる

だけで、行動をおこさない主人公に

青臭さを感じて、ムカついたりしますが


空回りさが面白く

将来人気まんが家になっていく作者の大学時代

素人だからこそ、言える当時のまんが界批評が

懐かしく、楽しいです



2巻は、すこし大学生活(恋愛?片恋?)の方に寄りですが

愛のパワーは、プラスの時も、マイナスの時も

行動する為の、燃料となるんですね



ちなみに、掲載誌ヤングサンデー』休刊につき

現在は、今月創刊された月刊少年サンデーゲッサン)にて連載されています

△△△*^-^)△ねこまんが工房♪♪△△△