まんが日記(その26) 「ライスショルダー」 -5-

ライスショルダー(5) (モーニング KC)

タイトル
ライスショルダー
巻数
作者
なかいま強
掲載誌
週刊モーニング
出版社
講談社
発行日
2009/04/23


は、”女子ボクシングの救世主”を探していた

今日は、岩手での女子アマ大会を視察にきたが

成果ゼロ



時間の余ったは、地元の祭りを覗いていくことに


そこで行われていた奉納相撲大会で、度肝を抜かれる

光景を目の当たりにする


大の男が、女の子の右張り手一本で土俵外まで飛ばされている光景・・・


その女の子は、優勝商品である米俵(一俵60kg)を軽々持ち上げ

三俵、リヤカーで

そそくさと、弟妹たちとその場を去って行った


は、確信した

この女の子こそ、”女子ボクシングの救世主”となると!



女の子の名前は

秋野おこめちゃん

身長193cm

岩手なまりが激しい18歳だ!


プロテストで世界女子Sフェザー級チャンピオン 天海ルビー

内臓破裂(本人否定)させ


デビュー戦の相手は

世界女子Sウェルター級チャンピオン 菊市朱雀との

エキジビションマッチ!



日本では同級の対戦相手がいない、おこめちゃん

そこへ、タイの大使館の人間が試合を申し込みに・・・


次の対戦場所は”タイランド!”それも”女子刑務所!”

遂に、初の同級との対戦に

おこめちゃんは、ボクサーとして目覚めていく・・・!

第5巻!

まんがが古い!

そこがすごくイイ!

作者のなかいま強

『キャプテン』『プレイボール』などで有名な

ちばあきおのアシスタントをしていた人なんですが


ちばあきおの実兄である、ちばてつやのまんがの風景も思い起こします


  母が早逝し、父はデビューの夢を捨てられない”流し”の歌手

  弟妹三人で、長屋暮らしで苦しい生活

  優勝商品の米、目当てで相撲大会へ出場

  偶然見に来ていて、スカウト

  そこでは断るが

  夢を捨てきれずに東京へ失踪した父親を探しに、おこめちゃんたちも東京へ

  頼る人間がいないため、一度は断った茜のもとを訪ねる

  しらぬしらぬまに、ボクシンググローブをつけてリングへ・・・



と、現在のまんがとは思えないほど、物語の流れは古いですが

これは、故意にそうしているのだと思います


古い設定に

女子ボクシングという新しいジャンル

よりギャップを作っているのではないかと



それも、日本では対戦相手がいないヘビー級

ボクシングを全くわからない時点のプロテストで、級は違いますが

チャンピオンを内臓破裂(本人否定)という並はずれたパワー


作者は、わざと物語を進めるのを難しくさせているところに興味が沸きます


  普通、最初は弱く、序々に実力を上げながら

  ライバルと対戦していく

  という方が、ストーリーを作っていくのに楽だし盛り上がる




これまで、ボクシングの事などまるでわからずに

やらされている感が多かった、おこめちゃんでしたが


タイランド編では

対戦相手の背負っているものの大きさに苦悩しつつ

自分も、たくさんの人間に応援されているのだ、背負っているのだと

負けられないという気持ちを初めてもちます



3巻あたりで、少しテンポが遅くて読むのにだらける所がありましたが

この5巻は、試合と試合の間が短く

間伸びせずに読んでいけます


このまんが、これからますます面白くなっていくのではないでしょうか

そう思います

△△△*^-^)△ねこまんが工房♪♪△△△