まんが日記(その29) 「鈴木先生」 -7-

鈴木先生(7) (アクションコミックス)

タイトル
鈴木先生
巻数
作者
武富健冶
掲載誌
漫画アクション
出版社
双葉社
発行日
2009/04/29


鈴木先生は、どんな問題でも悩む


例えば

給食のメニューから、酢豚を廃止するという時に

一人だけ、酢豚が大好きな生徒がいる


一人の生徒を、傷つけて酢豚を廃止していいのか?

しかし、酢豚をまったく食べられない生徒もいる

事は、多数決で決めていい問題なのか?



鈴木先生は、数多くの問題に

これまでの経験で確立した思考法で

立ち向かっていく


7巻は、前巻から

鈴木先生自身の問題で、クラス討議

『鈴木裁判』の後半


鈴木先生は、自分自身の問題に

どうやって、対処していくか!

これまた、日記をつけるのが大変な、まんがです


今巻について、おおまかに語ろうとしても

前巻から話が続いてますし

内容が詰め込まれ過ぎてて

私の文章作成力では、とてもではないですが簡単にはまとめられません

(セリフが、膨大なんです!)




それなので

鈴木先生全体について


鈴木先生は、面白いまんがです


教師モノといっていい、このまんがを読むと

教師が、落ちこぼれ生徒に立ち向かって

熱血だけで、生徒が更生していくような*1

まんがが

薄っぺらくカンジてしまいます



私は、4巻から5巻にかけての『掃除当番』という話が

とても好きで

「世間でも現場でも−−」

「今は落ちこぼれや問題児がいかに傷ついているか」

「−−そこに意識を割くことに傾いている」

「まだ足りないまだ足りないと−−」

「それはそれで事実だが・・・」


「だけど今の学校教育は」

「我々が普段思っている以上に−−」

「手のかからない子供の心の摩擦の上に支えられているんだ・・・」

自分の経験からも、高校進学時に

自分が、もう少し手のかかる生徒で

ちゃんと進路指導をやってもらったら・・・


なんて、ウン十年経った今でも思うことがあります



これ以外にも

1巻の『げりみそ』『酢豚』

鈴木先生というまんがを、理解していく導入として

面白い話です



しかし・・・

鈴木先生の大部分を占める話が

クラス内の、恋愛問題


それも、中学生をリアル(?)に描くと

かなり、どぎついところまで話しは、突っ込んでいきます


これには

5巻まで読んで行って

少しゲンナリ感がありました


これは、6巻7巻の『鈴木裁判』という話を読んで


討議の進行

物事を考え進めていく思考の仕方

話の構成が、素晴らしい


話しのテーマとして、”ソレ”があるだけで

書きたいところは、”ソレ”では無いんだな

と、やっと理解できました


2学期になり

話しがどうなっていくか

すごい楽しみな、まんがです

△△△*^-^)△ねこまんが工房♪♪△△△

*1:野球やってとか