まんが日記(その59) 「バガボンド」 -31-

バガボンド(31)(モーニングKC)

タイトル
バガボンド
巻数
31
作者
井上雄彦吉川英治
掲載誌
週刊モーニング
出版社
講談社
発行日
2009/09/03


吉岡一門七十余名との決闘の、のち

京都所司代の一隅に捕らわれの身(養生、保護)となった

武蔵


そこで

天下無双は陽炎だと悟り

陽炎を追うのではなく技の極みを


命を投げ出し、ぶつけるしかない相手との

命のやりとりを


もう一度だけ望む・・・

2009年9月15日(火)放送

NHK総合

『プロフェッショナルSP −仕事の流儀ー 井上雄彦 闘いの螺旋、いまだ終わらず』

を見ました


ここは、まんがの感想について書いている場所なので

テレビについて言うのは、ナンなんですが


ちょっと凄く描き過ぎです


ほぼ全てのまんが家が、ネーム作成で悩んでいるのに*1

井上雄彦だけが特別ネームで悩んでいるような

放送の作りで違和感を感じました


そして、締切当日でネームが1頁も完成していないのに

その号落とさず掲載できたというくだり


「あなたが凄いんじゃなくて、編集者印刷屋さんが凄いんだよ」って言ってやりたくなります*2


物語に惹きこまれっちゃって、一年間休載したというエピソードも

特別な話でもなく

よくある話で

そのまま消えていく、まんが家も多いですし

最悪のケースを迎えてしまうことも、少なくないですから


・・・と、まぁ

イロイロ、難癖つけてきましたが

絵に関しては、とんでもなく

筆で描く

基本的に修正しない

一発勝負の、あの線には

驚愕のひとことです


( あるラジオで、スタジオジブリ代表取締役鈴木俊夫氏が

 「井上雄彦の絵の刀の使い方はヘンだ

  腰に力が入ってない、全部腰砕け

  宮さん(宮崎駿)の絵には腰が入ってる」

  なんてこと喋ってましたけど )*3

 

さぁ、やっと

この巻についてですが


本位田又八親子(と)の物語が終結


「殺し合いの螺旋から降りた」と言う

武蔵は

もう一度だけ「命のやりとり」をしたいために

柳生へと向かいます

そして、その行く先で出会う

伊藤一刀斎



まだ、ここら辺は意味が解らないですね

作中でも語られていますが


武蔵の言ってることと、やってることが矛盾している気がするので


一刀斎との闘いで

武蔵は、また何かを悟るのでしょうか?


原作読んでませんし

井上雄彦氏自身も、悩んでいるようなので

この先どうなるのでしょうかね

△△△*^-^)△ねこまんが工房♪♪△△△

*1:最初から原稿に下書き始めるツワモノもいますが

*2:絶対締切1日2日くらい、延ばしてもらったんだと思う

*3:ポッドキャストで聴く事ができます
鈴木俊夫ジブリ汗まみれ』2009年6月23日配信分