まんが日記(その3) 「鋼の錬金術師」 -21-

鋼の錬金術師 21 (ガンガンコミックス)

タイトル
鋼の錬金術師
巻数
21
作者
荒川 弘
掲載誌
月刊少年ガンガン
出版社
スクウェア・エニックス
発行日
2008/12/22


錬金術という科学の力が確立している

架空の世界、架空の国の物語

人として侵してはならない神の領域に踏み込んでしまった罪で

兄は右腕、(左足)

弟は全身を


「持って行かれた」


エドワード/アルフォンス・エルリック兄弟



失われた身体を取り戻すために軍の犬<国家錬金術師>になり

鋼の錬金術師の旅が始まる

この巻ではなく鋼の錬金術師全体の日記を書くというのなら

今のところ"名作”と言っていい作品でしょう*1


自分が読み始めたのは、人気が沸騰してからなのですが

最初、ジャンプ系っぽいのかな?と、軽く見ていました*2


なんと主人公が強くなっていかない!*3

逆に自分の武器ともなる鋼の義肢、機械鎧オートメイル)を

(自分の意思ではないですが)軽くする為に強度を下げてしまったりして


物語の縦軸は、元の身体を取り戻す為の旅ですが

横軸となる物語(人種迫害、人体実験など)は、暗く凄惨なもので

決して悪人を倒して一件落着という話ではありません


"自分の元の身体を取り戻す為の旅"といえば

どろろ』だったり

逆『銀河鉄道999』なのかな?と想ってしまいました


目的の為に国の中を行ったり、戻ったり何度もするという過程は

ロールプレイング・ゲームを意識しているのでしょうか?*4

(なにか、それまでのまんがって一度去った街は、もう登場しないってイメージがありました)


そのような、自分にとっては新鮮で、単純ではないストーリーを読み進めて

今回、21巻が発行されました・・・



この巻の作者のおことばに、このように書かれています

この巻から
最終章(のようなもの)開始です
想えば遠くへ来たもんだ

作者は連載当初からラストまでの構成をすべて考えていたのでしょうか

それを実行できたのであれば素晴らしいのは

月刊少年ガンガンという雑誌ですね


週刊誌であればこれだけ長期でひとつのシリーズを

最後まで考えさせてもらうなんて事は許されないでしょうから


前巻くらいまで少し「クライマックスへ」までが冗長気味かなと想っていましたが

やっと!

"走り始めた"

という感想です

これからドンドン敵も味方もお亡くなりになっていくのでしょう


素晴らしい最終回を迎えて"名作"の仲間入りをすることを願っています

△△△*^-^)△ねこまんが工房♪♪△△△

*1:何様だ?

*2:ジャンプをバカにしているわけではありません

*3:単純な物理的な力として

*4:全部想像です